口どけのあとに、ちゃんと肉の旨味が残る。「常陸牛 煌」を仕入れました。

今回、当店で新しく仕入れたのが、茨城県のブランド和牛「常陸牛 煌(きらめき)」です。

「常陸牛は知っているけれど、“煌”は初めて聞いた」

という方もいらっしゃると思います。

私がこの牛に興味を持った理由は、単純に「霜降りがきれいだから」ではありません。

調べてみると、「煌」にはかなり厳しい認定基準が設けられていました。

茨城生まれ・茨城育ち。

30か月齢以上。

歩留等級A。

オレイン酸55%以上。

そして、小ザシ指数110以上。

この5つをすべてクリアした常陸牛だけが、「常陸牛 煌」として認定されます。

「小ザシ」まで数値で選ぶ。

実際のお肉を見ると、赤身の中に、とても細かなサシが入っています。

これが「小ザシ」です。

普通なら「きれいな霜降りですね」で終わるところですが、「煌」は違います。

その細かさまで測定して、小ザシ指数110以上という基準を設けています。

なぜ、そこまで細かなサシにこだわるのか。

食べてみると、その理由がよく分かります。

お肉がやわらかく、舌触りがとてもなめらかなんです。

でも、本当に面白いのはそのあとです。

霜降りのお肉を食べると、脂の印象だけが口に残ることがあります。

「煌」は、そこが少し違います。

口に入れると、脂がさらっとほどけていく。

そして、そのあとから赤身の旨味と和牛らしい香りが広がってきます。

脂が旨いだけではなく、脂がほどけたあとまで旨い。

私が「煌」をすきやきでお出ししたいと思った理由のひとつです。

当店では、A5リブロース限定です。

今回ご用意したのも、A5ランクの常陸牛 煌・リブロースです。

割り下にお肉を入れると、熱によってきめ細かな脂がゆっくりと溶けていきます。

すると、ふわっと和牛の香りが立ってくる。

そこを卵にくぐらせて、口へ。

やわらかな肉と脂がさらっとほどけ、そのあとに赤身の旨味が残ります。

「煌」という名前にも、理由があります。

細かな小ザシの入ったお肉は、光の当たり方によって、きらきらと輝いて見えます。

その姿と、ダイヤモンドのように煌めくトップブランドを目指したいという思いから、「煌(きらめき)」と名付けられています。

美しいだけの霜降りなら、選びません。

口どけがあり、そのあとに肉の旨味がある。

常陸牛の中から、さらに厳しい基準で選ばれた「常陸牛 煌」。

ぜひ、すきやきの若松で味わってみてください。